北米旅行(シアトル、バンクーバー、ビクトリア)(2)
バンクーバーで1泊して、バンクーバー島に向かった。バンクーバーの西側に浮かぶ、端から端まで、直線距離約450キロの巨大な島だ。450キロというと、およそ東京から京都までの距離と同じ。九州の大きさが南北350キロほどだから、島というイメージではない。
バンクーバー島へは複数の航路があるが、今回はバンクーバー北のホースシューベイから、ナナイモという街にフェリーで渡った。ホースシューベイはバンクーバーから高速道路を使ってすぐのところにある。カナダの高速道路はアメリカと同様に無料で、入口にも出口にも料金所がない。ところがホースシューベイで高速をおりると、日本と同じような料金所のゲートがあり、少し戸惑う。何のゲートだろうと不思議に思うと、そこでフェリーの代金を支払うのだ。そう、高速道路とフェリーがつながっていて、高速道路からフェリーのなかに吸い込まれていくイメージだ。まさに道路の延長としてのフェリー。日本のフェリーもこんな感じだったら効率的なのに、と思った。実際はフェリーの出航時刻までフェリーの外で待たされるが、待ち時間には近くのレストランで食事ができる。
近くのレストランで、フィッシュアンドチップスとクラムチャウダーを食べて、コーヒーをおかわりしたりしていると、いつの間にか時間が過ぎていた。急いで車に戻ったが、既に長い車列がフェリーにどんどん飲み込まれている。そして、自分たちの車のせいで、その後ろの車が動けない状態だった。。。日本人だったら待たされた車はかなりいらだっているだろうが、カナダの人たちは、別に急がなくてもフェリーは乗れるしかまわないよ〜といった様子だった。(どちらにしても、申し訳ありませんでした。)
バンクーバーは雨だったが、ナナイモに近づくと急に日が差して、海からバンクーバー島を眺めるとナナイモ周辺だけ晴れているような様子だった。ナナイモは緑が多い、静かな港町。針葉樹の深い緑と、ちらほら色づく広葉樹の木々の間に美しい街並が見える。日本の過疎地を覆っているようなどんよりとした空気はなく、暇そうだけど精神的に豊かな生活がありそうな、そんな雰囲気だった。
ナナイモからはバンクーバー島を南へ、ビクトリアを目指す。ビクトリアに到着した頃にはあたりは真っ暗。ホテルにチェックインしてから、アウトドアショップでの買い物や食事を楽しんだ。
ナナイモの美しい街。
(つづく)